安易にカードローン・キャッシングをお金を借りたが、返済が厳しく今にも滞納しそう。
そんな時はまず何をすればいいのか。専門家に聞いてみました。
数日の遅れの場合
──以前、「借りたお金を返さないとどうなるか」、お話を伺いました。それでは返せなくなりそうな場合、どうすればいいか教えてもらえないでしょうか。
返済日が給料日の直前などで数日程度の遅れであれば借りた会社に連絡して待ってもらってください。数日間なら比較的相談には乗ってもらえます。
──電話で大丈夫ですか?
有人窓口があればベストですが、なければ電話で大丈夫です。必ず返済日の前に連絡してください。
──返済日の後になるとマズいですか?
そうですね。返済日を過ぎると遅延損害金が発生して余計な利息を支払うはめになります。ますます返済が厳しくなってしまいます。
返済自体に無理がある
──「給料日まで待って欲しい」くらいならともかく、返済自体が厳しい場合はどうすればいいでしょうか?
そもそも自分の返済能力を越えた借金は避けて欲しいところですが・・・。急に収入が下がったなどで返済金額が厳しくなるケースですね。
まずは日々の生活や支出を見直して返済金額を捻出できるよう自制してください。それでも厳しい場合はカードローン会社に相談ですね。
──下げてもらえたりするんですか?
もちろん100%下げてもらえるわけではありませんが、こちらの事情をそのまま話してください。元金+利息で月々の最低返済額が設定されているはずです。それを下げてもらうことができます。
──返済期間伸びちゃいますよね?
そうですね。利息は下げずに元金の返済額を下げるので返済期間は伸びてしまいます。
──落とし穴のような気がします・・・。
そのとおりです。返済期間が伸びた分、支払う利息は増えてしまいます。
おまとめローン
──他に方法はありませんか?
おまとめローンも手段の一つです。カードローンは一般的に金額大きくなれば金利は低くなる傾向があります。2社から金利18%で50万円ずつ借りるより、1社から9%で100万円借りた方が支払う利息は少なくなります。
──おまとめローンは借金を悪化させそうなイメージがありますが、そんなことはないんですね。
正しく利用すれば大丈夫ですよ。
他の方法
──他にはありませんか?
ベタですが家族に一時的に立て替えてもらう方法ですかね。金利はなしでお願いして元金をしっかり返済しましょう。ただ友人などは避けてください。トラブルのもとになりますから・・・。
最後の手段
──これらの方法でも難しい場合はやはり・・・
債務整理でしょうね。最後の手段ですが毎月返済できないなら他に選択肢はありません。
絶対にやってはいけないこと
──絶対にやってはいけないことは?
まずは連絡せずに返済日が過ぎることですね。催促が電話が始まり、滞納を続けていると取り返しのつかないことになります。
また、たまにやっている人がいるのですが利息だけを支払うことです。
──利息だけ?
2つ方法があって1つは単純に利息だけ返済することです。実はカードローンは利息だけの支払いでも大丈夫なことがあるんです。元金10,000円、利息5,000円、月の返済が合計で15,000円でも、利息の5,000円だけをATMで返済することでその月を乗りきれるんです。
もう1つは返済した後にすぐ借りること。先ほどの例で言うと15,000円返済すると元金の10,000円が限度枠として空きがでます。そして10,000円をすぐ借りることです。
利息だけを支払ったり、返してすぐ借りるを繰り返して何年も過ごしているという人は多いんです。
──元金だけを後回しにしているんですね。
ズルズルと借金を続けているパターンですね。下手に利息だけ支払えてしまうため長期化してしまうんです。
また、返済が長期化しているので多額の過払い金が発生しており、過払い金の返還請求を行った結果、借金が丸々なくなったという人も珍しくありません。
──知らないと損をするんですね。
期間が長くなっている人は過払い金が発生していないか調べてみてください。2010年以前から借りている人はほぼ過払い金の返還請求の対象ですよ。
まとめ
──色々な方法を聞きましたがどれも根本的な解決になっていないような気がします。
そうですね、そのとおりです。そもそも返済能力を越えた借金があることが原因です。まずは自分の収入で毎月返済していけるかどうか、しっかり把握することが先決です。