過払い金返還請求によるデメリット

過払い金請求の基礎知識

過払い金の返還請求のデメリットとしてよく目にするのが過払い金の返還請求をするとブラックリストに載ってしまうという話ですが、昔は確かにブラックリストに載っていました。しかし、これは2010年の初め辺りまでです。

金融庁の見解によると、本来、信用情報とは、支払い能力に関する情報であり、過払い金の返還請求のように支払う必要のなかったお金を取り戻すだけでで、ブラックリストに載るのは不当と示しました。ですので、過払い金の返還請求をしたところで、信用情報機関に履歴が残る事はなくなりました。

もし、これより前に過払い金の返還請求をしたことがある人で、事故情報として信用情報機関に載ってしまったという人は、登録を消してもらう事が可能です。具体的な方法としては、事故情報を出した金融機関に対して「事故情報取り消し申立書」を出すと良いです。

また、自分自身の信用情報がどうなっているか調べたい人は一度、信用情報機関の開示をすると良いです。申し込み方法としてはインターネットや郵送、窓口から申し込みをする事ができ、とても簡単です。ただし、申し込み方法によって手数料が500~1000円掛かってくるので、準備をしておくようにしましょう。

以上、ブラックリストに載るような事はありませんので、心当たりのある人は過払い金の返還請求をした方が良いです。

周囲にバレてしまうか

そもそも、借入をしている人の多くは家族や知人に黙ってしている人が多いです。完済したとはいえ、もし過払い金が返還されると知ったら、どうしても取り返したくなるはずです。とくに返済金額が多かった人は尚更です。

しかし、「過払い金額の返還請求をする事で家族に絶対バレたくない」場合は、自分で過払い金の返還請求を行わない方が良いです。過払い金の返還請求は弁護士に依頼しなくても自分で行う事ができます。

しかし、自分で過払い金の返還請求をしてしまうと、手続きの中で債権者からの明細は自宅に届きますし、もし裁判になった時などやりとりの書面はすべて自宅に届く事になっています。したがって、借入していた事を家族にどうしてもバレたくない人は自分で手続きを行わない方が良いです。

バレるリスクが高まってしまう上に、何かと手続きも大変です。できれば、弁護士に依頼するなどして、リスクを減らしましょう。

金銭的なデメリットは

過払い金の返還請求は自分で行う事も可能ですが、時間や手間がかかる上に、手続きをしていると家族にバレやすく、最悪の場合、不当な金額の和解金額を提示される事があります。ですので、基本的には過払い金の返還請求には弁護士または司法書士に依頼する方が良いです。

絶対に自分ではできないというわけではありませんが、貸金業者の過払い金の交渉担当者は、プロなので個人で請求しているとなると、強気で交渉を行ってきます。専門家ではないので、こちらも訳が分からずそのまま呑まれてしまうという事もあるので、必ず弁護士などを利用して対抗するべきです。

そういった面では金銭的なデメリットとしては弁護士費用が掛かってきてしまいます。また、訴訟が起こってしまうケースもあるので、そうなるとさらに費用が必要です。裁判に勝って、過払い金が返還されればまだ良いですが裁判に負けてしまうと過払い金が0円になってしまうこともあります。

さらに、現在もまだ借入をしていて払い過ぎた利息と相殺しても0円にならない場合は、任意整理扱いとなってしまうので、注意が必要です。

以上、過払い金の返還請求をすると金銭的なデメリットも発生してしまうので覚えておきましょう。

時間や手間はどの程度か

過払い金の返還請求をすると、どのくらいで解決するのかというと、おおよそ3ヶ月~半年は見ておく必要があります。ポイントとなるのは和解をするか裁判をするかという点です。和解で解決するとなると、期間は非常に短くなります。

和解の場合、貸金業者から過払い金の7~9割を提示される事が多く、この金額で妥協する事ができれば、数カ月以内で過払い金が振り込まれる事が多いです。しかし、どうしてもこの和解案に納得ができず、元本の全額を返済してほしいのであれば、裁判を起こす事になってしまいます。

そうなってしまうと、手続きに時間が掛かり、どうしても長期化してしまう傾向にあります。訴訟となってしまうと最短でも半年以上はかかると思ってた方が良いです。長いケースでは1年以上掛かる場合もありますので、和解案を受け入れて解決するか、時間を掛けて全額返済してもらうかのどちらかになります。

また、期間だけでなく手間もかかります。弁護士にお願いしてからも貸金業者に過去の取り引き履歴の開示を請求し、それを元に過払い金額の計算をし、書面にて請求した後、和解交渉を進めていかなければなりません。

そこで、和解できれば過払い金の返還となりますが、和解できなければ訴訟という流れになりますので、自分でやるとなるとなおさら大変です。

以上、過払い金の返還が解決するまでには最低でも3カ月から半年は見ていた方が良いでしょう。

いかがでしたでしょうか。過払い金請求には多少のお金と時間が掛かってきます。しかし、これ以上に返還される金額は大きいので過払い金のある人は返還請求をすべきです。ブラックリストに載る心配もありませんので、もし過払い金がある人は一度、試算してもらうと良いでしょう。

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