自分の生活を守るために「貸さない勇気」が必要

借金体験談

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子どものころから、親から「人にお金を貸すときは、あげると思って貸しなさい」と言われてきました。そう、自分のお金をあげると思えば、生活を守るために貸さないという選択もできたはずなんです。

会社の業績悪化に加え仕事でミス 社長の頼みで断れず貸すことに

今年30歳になる、零細出版社の社員をしています。社員は3人で、経理関係をやっている女性が一人、社長と僕は男性です。3年ほど前から、会社の業績が芳しくなくなっていました。どうにか給料や経費は支払われていましたが、ジリ貧なのは目に見えていました。

そんななかで、僕が仕事でひとつミスをしてしまいました。まぁそのミスも提携していた会社のせいもあったのですが、現場の監督である僕の責任となりました。そのせいで、予定していた入金が遅れるという事態に…それでどうなったかというと、社長から当座の外部への支払いのための金を貸してほしい…と泣き疲れました。正直なんでだよと思ったのですが、ミスをしたのはお前…とネチネチ言い寄られ、結局35万円ほど貸すことに。

それで当座はしのいだものの、その後も会社の業績はいっこうに回復せず、貸した金を返すどころか、給料の遅配、経費清算の遅れが頻繁に起こるようになりました。もともと20万弱の安い給料なのにこの状況で、生活は一気に逼迫することとなってしまいました。

給与未払い分が80万円 貸したお金も帰ってくる気配なし

現状、貸した金は別としても未払いの給料と未清算の経費を足すと、80万円近い金額になっています。そろそろ潮時というか、仕事を放棄し労基に駆け込むつもりで、今準備中です。こちらもボランティアではないのですから。

ただ現在の会社の状況を考えると、労基に行ったところで差し押さえるものは何もないし、お金は返って来ないだろうな…といったところです。今は次の仕事を見つけるまでにどうやり過ごそうかなと考えています。

「あげると思って貸しなさい」親の教えが身に染みる

今年に入ってから、冒頭に書いた「人にお金を貸すときは、あげると思って貸しなさい」という教えが身に沁みています。お金を貸すときには、覚悟が必要なんですね。今回の件は、たしかに仕事でミスを出し、損害を出したのは僕です。しかし、そこでお金を貸す必要があったのか…というところです。

結局は流されてしまったというか、人にお金を貸すことの意味を分かっていなかったのだなと思います。事情はともかく、お金を貸さない…という勇気も必要だと思いました。そして貸したからには、返してもらうように働きかけることも大事だけれど、どこかできりよくあきらめることも大事だと…。
今後、人にお金を貸すことができるような立場になるかはわかりませんが、よほど信用している人か、恩のある人にしか貸さないでしょう。これから起こるであろう会社とのトラブルを糧に、今一度手元のお金のことを考えてみようと思っています。

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