「もうお貸しできません!」ときっぱり断る勇気が大切

借金体験談

通帳と5万円

これは私(37歳、男)が仕事の取引先であるお店の店主にお金を貸した話です。
私は愛知県で従業員10名ほどの小さな運送業を営んでいます。小さな町で働いているため、地域の付き合いはかなり濃く、また自営業という職業柄同じような小規模な会社とも深く交流があります。

古くからの知り合いに頭を下げられた

ある時、私は支払いが遅れていた取引先のお店へ催促の電話をしました。そのお店は衣料品店です。古くから続いているお店で、市内には系列店が3店舗あります。
店主から「直接現金で渡したいので来てほしい」と言われお店へ向かいました。 振り込みではなく、現金手渡しというのはよくあります。
いつも通り領収書と引き換えに現金を受け取りました。

すると突然店主が他の店員に聞こえないように「ちょっと話したいことがあるから車へ行っていいか」と言われました。
何かあるのかと思い、2人で車へ乗りこむとすぐに 「こんな話、本当に恥ずかしくて誰にも言えないのだけど…本当にすぐ返すから10万…いや、5万でもいいから貸してくれないか」
と頭を下げられました。

妻には事後報告で貸した5万円

頼んできた店主は私より一回りも上の50歳前後です。
よほどのことがあるのだと貸してあげたい気持ちにはなりましたが、我が家の家計を握っているのは妻です。
ただ5万円なら自分が自由に扱えるお金があったことを思い出しました。

すぐに必要だったようなので、妻にはあとで報告するとしてATMで5万円をおろし、渡しました。
借用書としてお店の小切手を渡されました。「来週には現金で返すから、とりあえずこの小切手は保険として。」と言われました。

帰って妻に報告すると、妻は「5万円なんて大金なんで貸したの?人にお金を貸すなら返ってこなくてもいい金額にしてよ!」と怒られましたが、相手は身元がはっきりした方だし、独身時代からの自分のお金だったので妻を説得するのはわりと簡単でした。
その後は本当に返してくれるのだろうかということばかり毎日気にしながら仕事をしていました。

これ以上、貸してほしいと言われないために先手を打った

そして、返済日。 店主から呼び出されました。
また店の従業員には聞こえないように車の中で話しました。そこで確かに5万円が返ってきました。
これで終わる話ですが、どうしても気になったのでなぜお金を借りたのかを聞いてみました。

すると
「昔、お金を人に貸す商売をしていて、最近になって過払い金請求がどんどんきていて店の売り上げだけでは追いつかないんだ」とのことでした。
そして「今度の月末までには次70万円用意しなきゃいけない。実はあなたに5万円だけど、他にもいろいろ借りてて
…」という話まで聞いてしまいました。

私はまた貸してと言われるだろうと察し、先に先手を打つことにしました。
「うちは妻がお金の管理をしているので、自分が貸せるのは5万円までです。しかも、今回の件で妻に怒られてますので申し訳ないですがもうお貸しできません」といってはっきり断ると、店主は「申し訳なかったね」といってそそくさと車を降りていきました。

 

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