借金や債務整理って結婚に影響する?
ただの浪費癖による借金でも債務整理できる?
主人の借金を代わりに債務整理したいんだけど、できるの?
実家が借金をしてる。私に返済の義務はあるの?
主人が債務整理した場合、私に影響はあるの?
債務整理を女性の弁護士に頼みたいんだけど、どこがいいの?
などなど、このページでは債務整理における、女性ならではの悩みや心配を徹底解説!
──本日はいろいろ教えてください!よろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくおねがいします。
目次
借金や債務整理って結婚に影響する?
──愛さえあれば借金なんて関係ない!という風にはなりませんか?
難しいでしょうねえ。
恋愛ならまだしも、結婚となると…。
借金するような異性とは結婚したくないというのが本音ではないでしょうか。
──遊びで借金した人ばかりではないです。例えば保証人とか…
結婚した後、勝手に誰かの保証人になるような妻では困りますからね…。
また、元彼の借金の保証人になってしまっていて、今の彼氏が複雑な思いをしているケースもあります。
──それは複雑ですね。
「借金も含めてお前を愛する!」とはとても言えない…。
借金の中では、奨学金が一番印象がマシじゃないでしょうか。
それでも、借金を理由に結婚を断られてしまうケースも多いですが。
──奨学金でも厳しいんですね…。
結婚の話が持ち上がった時に任意整理される方も多いですよ。
ただ奨学金の場合は、任意整理すると保証人に迷惑がかかる場合があるのでそこは注意が必要です。
──債務整理したら、相手の親御さんに身辺調査されたときバレてしまうのでは?
任意整理や過払い請求で債務整理すれば、黙っていれば多くの場合バレません。
バレるとしたら、弁護士事務所からの郵便物を見られてしまった場合や、友人に債務整理したことを愚痴として言ってしまい、噂になって彼氏や彼氏の親御さんにばれてしまう、といった例ですね。
自己破産や個人再生となると官報に載ってしまうので、上記の事が無くてもバレてしまいますね。
──でも、借金を隠して結婚してところで長続きしなさそうです。
鋭いですね。私もそう思います。
ただ、借金があることを打ち明けると、今度は彼氏の両親が結婚に反対してきます。
任意整理等で借金を減らして、借金の問題が解決してから結婚した方がいいのではないでしょうか。
「現在進行形で借金があります」より、「過去債務整理しましたが、今は借金はありません」の方が、いくらか印象は良くなります。
──結婚するなら、相手の親御さんにも祝福してほしいですもんね。
ただの浪費癖による借金でも債務整理できる?
──ギャンブルやショッピング等、ただの浪費だと、自己責任の最たるものというイメージです。
とても債務整理させてもらえそうにありませんが…
それがですね、できるんですよ。
──えっ?!じゃあ好きなだけ買い物して自己破産を繰り返せば…?
返す意思がないのにお金を借りると、その時点で刑法246条により詐欺罪になります。
相手を騙して金銭を得たことになってしまうんですね。
──そんなに甘くないんですね。
貸した側の立場に立って考えてみれば、当たり前のことですけどね。
──どんな理由の借金でも債務整理できるんですか?
あまりにも酷いギャンブルや浪費で借金をすると自己破産できないこともあります。
──詳しく教えてください。
自己破産は、借金の支払い義務が全くなくなる手続きです。
そして、自己破産は浪費やギャンブル等で作った借金では自己破産できないことになっているんです。
──ギャンブルする人は自己破産させないよ、ということですか。
ただ例外も多いのです。
裁判所が、「この人には自己破産させても大丈夫だろう」と判断した場合は自己破産することができます。
──どんなところを見て判断するのですか。
まずギャンブルや浪費につぎ込んだ金額の大きさです。
借金のほとんどがギャンブルによってできたものだった場合は裁判所の見る目も厳しくなるでしょう。
──自分の借金がどうやってできたのか、はっきりさせとかないといけないんですね。
また、債務者の態度や姿勢も見られます。
借金したことを十分反省しているか、ギャンブルで作った借金については、今はギャンブルから足を洗えているか、浪費癖で借金を作った人に関しては、家計の収支表をチェックされることもあります。
反省していることを示すために、反省文を提出しなければならないこともあります。
──手間がかかりそうです。
そうですね。
なので、酷いギャンブルや浪費癖で作った借金だと、弁護士費用が高くなる傾向にあります。
主人の借金を代わりに債務整理したいんだけど、できるの?
できません。
──言い切りましたね。
借金をした本人じゃないと債務整理はできないのですよ。
──家族でもできないんですか?
家族でもできません。
──では、旦那さんが嫌がって、債務整理できない場合はどうすればいいんですか?
説得するしかないですねえ。
よくあるのは、旦那さんが「債務整理をしたら必ず財産が没収されてしまう」「債務整理をしたら必ず職場にばれてしまう」と誤解しているケースです。
──任意整理なら財産は没収されませんもんね。
正しい知識を教えてあげると、債務整理への近道になるかもしれません。
他に旦那さんの借金に対してできることと言えば、旦那さんの借金が発覚した時の妻がするべき対応の記事に詳しいですが、債務整理の無料診断くらいですね。
どれだけ借金が軽くなるかを示し、また、もう相談をしてしまったという「後には引けない感」も、債務整理への背中を押します。
──心理戦ですね。
無料相談の後の、弁護士との面談には、必ず奥さんも一緒にいきましょう
──なぜですか?
相談に行かずにそのまま帰ってきてしまう旦那さんもいるからです。
──まるで小学生ですね…。
男性特有のプライドってやつです。
──そんなプライドいりません…。
実家が借金をしてる。私に返済の義務はあるの?
──相続放棄っていうのをすれば、親の借金を払わなくていいと聞きました。
その通りですが、注意するべき点が2つあります。
1つは自分が連帯保証人になってしまっている場合です。
──親の借金の保証人になった覚えはありません。大丈夫大丈夫。
安心はできません。家族に勝手に連帯保証人にされているケースもあるのです。
──とんだ親もあったものですね…。勝手に連帯保証人にされていた場合、親の借金を代わりに払わないといけないんですか?
いいえ。本人の知らないところで勝手に連帯保証人にされていた場合は、「1円も支払わなければ」返済の義務はありません。
──1円も支払わなければ?払ってしまうとアウトですか。
そうですね。
例えば親御さんの死後、「親御さんの借金300万の連帯保証人はあなたです。返済をしてください」という手紙が届いたとしましょう。
──身に覚えがないから無視します。
返済を請求する手紙がしつこくしつこく届きます。
──あんまりしつこかったら払ってしまうかもしれません。払えば手紙止まりそうですし…。
これで貴方に300万の返済義務が発生しました。
完済するまで毎月請求の手紙が届くことでしょう。
──そんな!じゃあどうすればいいんですか?
まず、絶対に請求には応じないこと。
その上で、弁護士に相談です。
──知らなかったら払ってしまいそうですね…知れてよかった。
もう一つの注意する点は、親の遺産を相続してしまった場合です。
──相続の手続きとか全然わかりません。
親の遺産を相続するのに、特別な手続きは必要ありません。
──いつの間にか親の遺産を相続していた、ということもあり得るのですか?
とても乱暴に言うと、「親の遺産に手を付けた」時点と「親が死んでから3か月経過した」時点、どちらかの時点で相続したとみなされます。
──そうなんですね。
親の遺産を相続するのに特別な手続きは必要ないですが、相続放棄するにはちょっと面倒な手続きが必要になります。
1週間程かかる手続きです。
──面倒ですね。親が死んでるということはお葬式も大変だろうしついつい後回しにしてしまいそうです。
ケースによるので断定はできませんが、借金の存在を知ってから3か月以内なら、相続放棄できることもあります。
確実に相続放棄したくなったら、すぐに弁護士に相談です。
──スピーディな行動が重要なんですね。
主人が債務整理した場合、私に影響はあるの?
場合によります。
旦那さんが債務整理して、奥さんに影響が出てくる代表的なケースを紹介しますね。
──お願いします。
夫婦で同じ金融機関を使用している場合
この場合、債務整理をしたのが旦那さんであっても、奥さんもその金融機関のブラックリストに載ってしまうことが多いです。
──厳しいですね
この場合は夫婦で同じ金融機関を使わなければ問題ありません。
妻が使っているクレジットカードが「家族カード」だった場合
この場合、旦那さんがが債務整理をしてクレジットカードを止められてしまうと、奥さんもそのカードは使えなくなってしまいます。
──それまで使えていたクレジットカードが使えなくなるのは不便ですね
そうですね。なので該当するクレジットカードのみ、債務整理をしない場合も多いようです。
旦那さんが自己破産をした場合
この場合、旦那さん名義の自動車やマイホーム、高価な家財道具は手放さなくてはなりません。
自己破産をすると、基本的に財産は全て処分しなくてはならないからです。
──そう都合よくはいかないんですね。
ただし、任意整理や個人再生で債務整理を行った場合は、旦那さんの名義であっても自動車やマイホームなどの財産を処分しなくて済むことが多いです。
官報に載ってしまう
──官報とは何ですか?
ここでは、国が発行している「いつどこの誰が破産の裁判したよ」と伝えるための新聞のようなものだと理解してください。
──そんなの見たことないですよ。
ですよね。存在を知らない人も多いです。
──見たことないし、載っても大丈夫なんじゃないですか?
それがですね、官報は国立印刷局によって、30日分がインターネットで公開されているんですね。
自己破産や個人再生をすると、この官報に「氏名」「住所」「自己破産を決定した日時」等が載ってしまうのです。
官報の存在を知らない人も多いというのも事実ですが、例えば探偵が身辺調査を依頼されたとして、官報を見ないということは考えにくいですね。
それを大丈夫と思うかどうかは、貴方次第です。
これら以外にも影響があるケースは沢山あります。
──色々なケースがありますもんね。
自分のケースがどうなのか、素直に専門家に相談するのが一番でしょう。
債務整理を女性の弁護士に頼みたいんだけど、どこがいいの?
──女性専用の法律事務所とかありますが、どうなんですか?
女性専用の弁護士事務所は、流石に専用だけあって、女性の債務整理のノウハウを豊富に持っている所が多いですね。
──ではやはり債務整理の依頼をするなら女性専用の法律事務所がいいんでしょうか
女性専用の法律事務所に見積もり相談しつつ、他の弁護士事務所にも見積もり相談をするのがベターでしょうね。
女性専用の法律事務所は、費用がちょっとだけお高めになっている場合もありますから。
──なるほど!見積もりだけなら普通は無料ですもんね。
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